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大阪母子医療センター
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麻酔科

麻酔科

研修目標

小児・妊婦の解剖および生理学的特徴を学び、麻酔を導入することによる呼吸・循環への影響および、各臓器へ及ぼす影響を知り、それらに対応できる判断力と手技を習得することを目標とします。
当センターでの麻酔の特徴は、対象となる小児疾患が多岐にわたり、重症度も様々で、その症例数が豊富であることです。小児麻酔の知識や技術を身に着ける上で、ある期間に小児麻酔症例を集中的に経験することも大切です。当センターの麻酔科ではそれが可能です。
産科麻酔では、通常の帝王切開術に加え、様々な合併症を伴った妊婦が対象となります。無痛分娩も積極的に行っています。また、胎児手術の際の母体麻酔も行っており、産科医師とのチーム医療が積極的に行われていいます。

診療科の手術実績(2015年)

2015年の麻酔科管理の手術症例数は4,254例でした。小児症例は3,540例で、そのうち新生児症例(生後28日未満)は143例、6歳未満の症例は2,215例でした。産科症例は714例で、帝王切開術は454例でした。双胎間輸血症候群に対する胎児鏡下胎盤吻合血管レーザー凝固術(FLP)は55例、無痛分娩は145例施行いたしました。

レジデント(または相当する若手)に経験させるべき研修症例数

1年間で各レジデントが経験する麻酔件数は400例を目標としています。
1年目の前半で一般外科手術の麻酔を多く経験し、小児の麻酔導入、気道確保、ライン確保、抜管などの麻酔手技を習得します。同時にエコーガイド下神経ブロックなど疼痛管理も学びます。予定帝王切開および緊急帝王切開術となる妊婦への麻酔、対応を学びます。1年目の後半では、先天性心疾患手術や新生児手術の麻酔も学びます。
2年目以降では、さらに複雑な先天性心疾患症例の麻酔や新生児外科手術の麻酔の経験を重ねていただきます。

研修に来られる期間や、目的に合わせて担当する症例の選択が可能です。

診療科の学会発表数・論文数(2015年)

学会発表 13回、論文 10編

レジデント(または相当する若手)の学会発表、論文数

1年間で1回は学会発表をすることを目標にしています。また症例報告を含め、1年間で1つは論文を書き上げていただくことを目標にしています。そのためのサポートはしっかりさせていただきます。

先輩の声

小児内科研修として麻酔科を3ヶ月間研修させていただきました。初期研修で麻酔科をローテートしておらず未経験のことばかりで最初は不安も強かったですが、橘部長をはじめスタッフの先生方には種々の手技、全身管理について丁寧に教えていただき得たものもかなり多かったと振り返って思います。特に気管挿管の手技に対する抵抗はかなり払拭できたのではないかと感じております。私と同じように小児科である人も非常に充実した研修ができると思いますので、少しでも興味があれば一度研修することをお勧めします。

【平成25年卒 小児科レジデント】2016年6月より3か月間研修

私は本年から当センター麻酔科にて麻酔科研修を行なっています。小児における一般的な症例から珍しい疾患をもつ患者の手術など様々な症例を経験させて頂いています。毎日豊富な症例を経験でき、勉強になるのはもちろんですが、わからないことや困ったことがあれば、周りの先生方に相談し、初めて行う手技も的確に指導して頂き、充実した研修をおくっています。歯科麻酔領域では小児症例も多いのですが、正直苦手意識がありました。集中的に小児麻酔を経験することで、小児麻酔への苦手意識がなくなりそうです。

【平成22年卒 歯科麻酔科医】2016年4月より1年間研修予定