分娩は当センターで行い、妊婦健診は他院で希望される場合は、妊娠16週までに一度当センターを受診し担当医とご相談ください。なお、妊娠32週以降は当センターにて妊婦健診を受けていただきます。予約方法はこちら
無痛分娩とは、麻酔によって分娩時の痛みを軽減させてお産をする方法です。痛みを和らげることで、落ち着いて出産できること、体力を温存しながら出産できることが利点です。分娩の進行に伴い痛みの場所や強さも変化します。担当麻酔科医が妊婦さんに合わせて、また分娩の進行状況に合わせて麻酔薬の調整を行います。
1無痛分娩教室を受講
「無痛分娩とは何か?」「無痛分娩の方法や良い点・悪い点」などの説明後、皆さんからの質問にもお答えします。
無痛分娩について麻酔科医師による講義を視聴していただけます。
(一部、無痛分娩教室での講義内容と重複します。)
2無痛分娩の希望申告
無痛分娩を希望される方は、妊娠32週頃までに担当産科医師に伝え、産科医師からも無痛分娩の説明を受けます。
3無痛分娩の同意書提出
妊娠36週頃までに術前検査を受けていただいた後、麻酔科を受診し麻酔科医師より説明を受けます。麻酔科医による問診もあります。
ここでも質問があれば尋ねてください。
説明の内容を十分に理解された上で同意書に署名し、産科外来受付に提出してください。同意書を提出しても必ず無痛分娩をしなければならないというわけではありません。
通常よく使用する麻酔方法には3つがあります。
専用のポンプを使って、定期的に薬液を入れていきます。効果の出方には個人差があるので、十分効いているか、副作用が問題ないかなど、麻酔科医が定期的にチェックして、調整を行います。
また、麻酔の効きが安定してきたら、より早く痛みに対応できるよう、妊婦さんご自身が薬液を追加できるよう、薬液追加用のボタンをお渡しいたします。
分娩中に母体や胎児に異常が出現した際には産科医師、麻酔科医師の他、新生児科医師、集中治療科医師と共に母児の救命処置を行います。また、分娩部と手術部は同じフロアで隣接しており、分娩部内にも手術室があります。そのため母体や胎児の急変時にはその場で手術室同等の対応が可能です。
危機対応シミュレーションを分娩に関わるスタッフ(産科医師・麻酔科医師・分娩部助産師・手術部看護師・産科病棟看護師)で年に4回以上実施しています。
2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 |
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経腟分娩 | 1145 | 1150 | 1228 | 1210 | 1296 | 1392 |
帝王切開 | 522 | 442 | 441 | 428 | 414 | 436 |
無痛分娩 | 207 | 216 | 339 | 351 | 497 | 632 |
麻酔科主任部長橘一也
日本麻酔科学会認定麻酔科専門医・指導医
日本小児麻酔学会認定医
日本集中治療医学会認定集中治療専門医
日本周産期麻酔科学会所属
現在、無痛分娩は麻酔科医師15人前後が交代で院内に常駐し24時間、365日対応しています。
当院の麻酔科医師は全員救急蘇生コースの受講を終えています。
当院は日本産婦人科医会偶発事例報告・妊産婦死亡報告事業に参画しています。
お産の痛みを不安に思う気持ちと、できるだけ自然なお産を目指したい気持ちとの間で迷うようなときは、是非無痛分娩教室にご参加ください。無痛分娩を選択する・しないにかかわらず、よいお産につながるようスタッフ一同でサポートいたします。
安全に処置を受けて頂くためにも、少しでも迷われている場合には、事前に準備を済ませておかれることをお勧めします。
無痛分娩にかかる料金
別途、事前の検査費用(概ね1万円)とお産のための入院費用がかかります。
準備をしていても、無痛分娩を行わなかった場合には、上記の10万円の費用はかかりません。