患者さんがより良い治療方法を選択し、納得して治療を受けるための判断材料としてもらうために、現在の病状や治療内容、今後の治療方針などについて、主治医以外の医師に意見を求めるものです。
大阪母子医療センターでは、セカンドオピニオン(第二の意見)を求める患者さんやそのご家族に対して、当センター医師が他の医療機関の病状説明書その他の診療に関する資料に基づき、診断及び現在又は将来の治療法について意見を提示する「セカンドオピニオン制度」を実施しています。
セカンドオピニオンを希望される場合、現在通院中の医療施設の主治医からの診断や治療に関する情報(診療情報提供書、検査所見、画像データなど)が必要です。その資料に基づき、当センターの担当医が所見の検討を行い、説明いたします。
なお、担当医は意見を述べるのみで、治療や検査は行いません。
セカンドオピニオンの対象とならないもの
診察・検査を希望
セカンドオピニオンは、ご用意いただいた資料のみを参考にご相談に応じるものです。当センターで診察、検査、治療を希望される場合はセカンドオピニオンではなく外来診療をご利用ください。
転院を希望
当センターに転院を希望される場合は、外来を受診して下さい。また、他の病院に入院中の場合はまず主治医にご相談ください。
セカンドオピニオンを希望される場合
まず、患者支援センター(地域連携)に電話でお問合せください。
(直通電話:0725-56-9890)
その際、当センターのセカンドオピニオン制度と必要資料等につきましてご説明いたします。
当センターでセカンドオピニオンを受けられる場合
大阪母子医療センター 患者支援センター(地域連携)
電話:0725-56-9890(直通)
FAX:0725-56-7785
診療科 | 対応可能疾患 |
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母性内科 | 糖尿病、膠原病、重症高血圧症、血栓症既往、他 ハイリスク妊娠になると思われる内科疾患合併例など |
産科 | ハイリスク妊娠、分娩 |
消化器・内分泌科 | 小児消化器、内分泌、肝疾患全般 |
血液・腫瘍科 | 小児血液・腫瘍(白血病、小児がん)、 EBウイルス関連疾患(慢性活動性EBウイルス感染症など) |
腎・代謝科 | 腎臓病、副甲状腺疾患、水・電解質異常(尿崩症など)、 「糖尿病」と「骨系統疾患・代謝性骨疾患」 |
呼吸器・アレルギー科 | 気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、間質性肺炎、肺ヘモジデローシスなどの稀な呼吸器疾患 |
小児外科 | 小児外科疾患全般 |
脳神経外科 | 小児脳神経外科疾患全般 |
耳鼻咽喉科 | 小児耳鼻咽喉科疾患全般 |
整形外科 | 分娩麻痺、四肢先天異常、四肢変形、先天性内反足 |
心臓血管外科 | 先天性心疾患(末梢血管病変は除く) |
泌尿器科 | 小児泌尿器科疾患全般 |
口腔外科 | 口唇裂・口蓋裂、言語治療、先天性疾患を伴う顎変形症 |
遺伝診療科 | 遺伝性疾患・染色体異常・遺伝かどうか不明な場合 |
※セカンドオピニオンを希望される場合は、まず患者支援センターにご連絡ください。
(直通電話:0725-56-9890)
当センター専門医と相談のうえ対応の可否につきましてご回答いたします。
大阪母子医療センターで治療されている患者さんで、現在の診断・治療に関して当センター以外の専門家の意見を聞くことをセカンドオピニオンといいます。他の専門家の意見を聞くことで、ご自身の治療法を選ぶ際の参考になります。
病院により、セカンドオピニオンの受付方法は異なりますが、原則として主治医の診療情報提供書が必要です。セカンドオピニオンは医師が検査データや画像データなどの診療情報をみて、第三者として診断や治療についての意見を述べたり、情報を伝えたりすることで、診察・検査・治療は行いません。
セカンドオピニオンを受けるためには、まずセカンドオピニオンを受けたい病院・医師を決めます。
セカンドオピニオン先の選び方
近年、「セカンドオピニオン外来」を設置する病院が増えてきています。セカンドオピニオンは徐々に普及してきていますが、まだ消極的な病院もありますので、まずはセカンドオピニオン外来を設置している病院の中から選ぶのがよいでしょう。セカンドオピニオン外来は基本的に自由診療で全額自費負担となります。費用は病院によって異なりますので、受けたい病院のホームページなどを確認してください。セカンドオピニオン先が決まったら、まず現在の主治医にセカンドオピニオンを受けたいことを伝えてください。 その後、1階総合受付の10番にて紹介状(診療情報提供書)や検査結果データの申請をしてください。必要な書類を準備いたします。
セカンドオピニオン先の病院の窓口に連絡し、セカンドオピニオンを受けるために必要な手続き(受診方法、予約、費用、面談時間、必要書類など)を確認します。手続きはご自身で行っていただきますが、中には、医療機関からの申請が必要な病院もあります。その場合は、地域連携(セブンイレブン横)にてお手伝いしますので、遠慮なくご相談ください。
主治医に用意してもらった紹介状や検査結果データなど必要書類を持参し、セカンドオピニオン先の病院を受診します。
セカンドオピニオンを受けた後、主治医にセカンドオピニオンの内容を伝え、それを踏まえて今後どうするかについて再度よく話し合いましょう。
※セカンドオピニオン施設からは、主治医あてに「セカンドオピニオン結果」が届きます。