
大阪母子医療センター研究所・骨発育疾患研究部門のウェブサイトをご訪問いただきありがとうございます。
当研究室においては、小児における最大の特徴のひとつである「骨発育」を研究の対象としています。胎児期から乳幼児期、小児期にかけて、身体は急速な発育を遂げますが、その中心的な役割を担っているのは、骨格の形成と成長です。骨発育の障害は病的小児に共通して認められる問題であり、遺伝的要因に加えて、疾患特異的な要因や不適切な栄養摂取、胎児期の母体環境等、さまざまな環境要因も原因となります。また、種々の病態に伴う成長期の骨量獲得の障害は、最大骨量の減少をきたし、高齢期の骨粗鬆症リスクの増大につながります。私たちは、骨格の形成・維持機構の研究や骨の健康に必須のミネラルの代謝制御機構の研究を通じて、胎児及び小児の健全な骨発育に貢献することをめざしています。とくに、遺伝的要因により骨や軟骨に異常を呈する骨系統疾患と呼ばれる疾患群は、従来、「根本的な治療法がない病気」の代表格でしたが、これらの疾患の病態を分子レベルで明らかにすることにより、「治らない病気」から「治せる病気」に転換していきたいと考えています。
大学院生の教育にも力を入れてきました。研究室内でのディスカッションを重視し、個々のメンバーの個性を生かしつつチーム力を高め、少数精鋭で国際的レベルに比肩できる研究の遂行をめざしています。興味を持たれた方は、ぜひ、私たちの研究室をのぞいてみてください。
骨発育疾患研究部門 部長 道上 敏美
1988年 |
大阪大学医学部医学科卒業 |
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1988年~1989年 |
大阪大学医学部附属病院小児科にて勤務(研修医) |
1989年~1991年 |
市立吹田市民病院 小児科医員 |
1993年~1995年 |
大阪府立母子保健総合医療センター 小児内科医員 |
1995年~1997年 |
テキサス大学 サンアントニオ校 内分泌代謝部門 米田俊之研究室 |
1997年~2002年 |
大阪府立母子保健総合医療センター 研究所 環境影響部門 主任研究員 |
2002年~ |
大阪大学大学院歯学研究科 連携大学院 招聘教授を兼務 |
2003年~ |
大阪府立母子保健総合医療センター (2017年より大阪母子医療センター)研究所 環境影響部門 部長 |
2020年~ |
大阪母子医療センター 研究所 骨発育疾患研究部門 部長 (部門名改称による) |