当センターは2018年に「小児救命救急センター」の指定を受け、重症の小児患者さんの「最後の砦」として救命救急医療に取り組んできました。また、地域の小児救急体制の維持は年々困難になってきており、2022年より泉州地域の小児救急輪番制に参加し、様々な小児救急疾患にも対応しています。重症の患者さんや専門的な疾患のみならず、幅広く小児の救急疾患に対応するため2024年より「救急・総合診療科」の診療を開始しました。
肺炎や胃腸炎など小児に多い感染症、けいれんやアレルギーなどの救急疾患に幅広く対応するとともに、救急車の受け入れや、地域の病院で対応が難しくなった重症の患者さんにも各専門診療科と協力して対応しています。また、病名がはっきりしないなどで診療科が明確でない場合でも、一旦診察をさせて頂き、必要に応じて各専門診療科へつなぐ「窓口」の役割も担っています。したがって対象疾患は限定していません。
現在は患者さんからの直接の受診依頼は受けていませんが、かかりつけのクリニックや地域の病院からの受け入れは随時行っています。当センターでは内科系、外科系診療科のほか、集中治療科や麻酔科のバックアップのもと24時間365日、軽症から最重症の患者さんまで対応が可能です。また、入院にあたってご家族の付き添いが難しいなど家庭の事情にも配慮できますので、随時「救急・総合診療科」にご相談ください。
現在は集中治療科との兼務で2-3名体制ですが、将来は診療体制を充実させ、各診療科とともに軽症から重症まで、内科/外科疾患などあらゆる状態のお子さんにいつでも対応できることを目指し、こどもたちの笑顔を増やすことができればと考えています。
当科で共に診療して頂ける医師を随時募集しています。詳細については専攻医募集要項をご覧ください。
2023年度には救急輪番制において月2回を担当し、救急車208台を受け入れ、初期救急広域センターからの入院依頼や直接の受診を含め年間550名の救急患者さんを受け入れています。
籏智 武志
副部長
所属学会・資格など | 日本集中治療医学会認定集中治療専門医 日本小児科学会認定小児科専門医・指導医 麻酔科標榜医 インフェクションコントロールドクター(ICD) 日本集中治療医学会 日本小児科学会 |
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五嶋 嶺
診療主任
所属学会・資格など | 日本専門医機構認定小児科専門医 日本小児科学会 日本小児神経学会 日本小児救急医学会 |
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石川 達也
所属学会・資格など | 日本小児科学会 |
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小児医療部門
(内科系)
中央診療部門