視機能の発達にとって最も大切な時期である新生児から学齢期までの乳幼児を対象として、小児の眼疾患に対する総合的な医療を提供しています。
小児眼科特有の疾患である斜視、先天白内障などでは早期治療による弱視の予防と治療に努めています。重篤な疾患では、ご家族を含めたチーム医療で最善の治療を行う態勢をとっています。
内斜視は2歳頃に手術を行い、視力、眼位、両眼視機能について経過観察します。
外斜視は多くの場合視力や両眼視機能に異常はありませんので、手術の目的は外見の改善が中心になります。手術は5~6歳頃が多いです。上下斜視や眼性斜頚は手術によって改善されますが、十分な検査の後に手術を行います。
眼鏡装用やアイパッチ治療などを行います。その他に原因があればそれを取り除きます。
先天性のものは生後1歳までにブジーを通して開通させます。また、2歳以後の症例では、シリコンチューブの留置術を行います。
内反症に対してKissen法やHotz法を行っています。眼瞼下垂は2~3歳での手術を行いますが、高度の場合は生後1~2か月で行うこともあります
手術を行い、術後に弱視治療を開始します。2歳以後の先天白内障では眼内レンズの移植を行います。
その後も視力に対する管理が必要となります。
新生児科の全身管理下にレーザー光凝固、硝子体内注射、冷凍凝固、網膜剥離手術、硝子体手術を行っています。
低視力の子どもには視能訓練士が単眼鏡、ルーペ、拡大読書器その他の視覚補助具を紹介し、残存視機能を活かせるように援助を行っています。
一般眼科検査:視力、PL視力(TAC法)、屈折、眼位、眼球運動、両眼視機能、眼圧、色覚、視野、OCT、コンタクトレンズ、その他
電気生理検査:ERG、VEP、EOG
画像診断:超音波断層法、CT、MRI、RI
弱視治療、斜視訓練、ロービジョン、斜視手術、眼瞼手術、涙道手術、白内障手術、未熟児網膜症治療(硝子体注射、網膜光凝固術)、硝子体手術など
遠藤 高生
副部長
主な専攻分野 | 小児眼科、斜視弱視 |
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所属学会・資格など | 所属学会:日本眼科学会、日本弱視斜視学会、日本眼光学学会、日本神経眼科学会、日本ロービジョン学会 資格:日本眼科学会認定眼科専門医 |
略歴 | 2007年3月 大阪大学医学部医学科 卒業 2007年4月 日本生命済生会附属日生病院 臨床研修医 2009年4月 大阪大学医学部附属病院眼科 医員 2010年9月 社会保険紀南病院眼科 医員 2013年4月 大阪大学医学部医学科眼科学教室 大学院生 2017年4月 大阪母子医療センター眼科 診療主任 2020年4月 同 医長 |
ひとこと | 患者さんにとって何が一番良いかを一緒に考えていきたいと思っています。困ったことや気になることはお気軽にご相談下さい。 |
藤原 秀
所属学会・資格など | 日本眼科学会 日本小児眼科学会 |
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石坂 真美
(リハ・育療支援部門)視能訓練士
所属学会・資格など | 日本視能訓練士協会認定 認定視能訓練士 所属学会:日本視能訓練士協会、日本弱視斜視学会、日本ロービジョン学会、日本小児眼科学会 |
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稲山 裕美
(リハ・育療支援部門)視能訓練士
所属学会・資格など | 日本視能訓練士協会認定 認定視能訓練士 所属学会:日本視能訓練士協会、日本弱視斜視学会、日本ロービジョン学会、日本小児眼科学会 |
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月 | 火 | 水 | 金 | |
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午前 | 遠藤/西田/尾村 | 遠藤/藤原 | ||
午後 | 遠藤/河本/尾村 | 遠藤/廣川/藤原 |
大阪大学、大阪医科薬科大学、近畿大学からの応援医師が引き続き診察いたします。
小児医療部門
(内科系)
中央診療部門