リハ・育療支援部門は、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、心理士、視能訓練士、遺伝カウンセラー、ホスピタルプレイ士の7職種、44名で構成されています。
それぞれの職種の専門性を通じて子どもとご家族にアプローチするとともに、7職種間で連携・協働することで、子どもの成長発達に関わるトータルケアと、QOLの向上を目指します。活き活きと、その子らしく社会で暮らすことができるように、運動、手の操作、視覚/聴覚、言語、認知、社会性等の様々な側面の発達や、こころの育ちを支援します。
また、ご家族や患者さん自身の、病気にまつわる不安や悩みを軽減するために、他の医療スタッフや地域の関係機関と協力しながら対応していきます。
様々な原因による運動発達遅滞を含む、運動機能障がいの子どもに対して、早期の社会参加を目的に運動機能の獲得を促しています。また、両親への指導や地域療育施設、学校とも連携を行い、子どもが最適な生活・療育を受けることができるように応援しています。
発達課題を踏まえ日常のさまざまな場面で手の機能を促しています。手を使うことに関連する感覚・運動機能や学習基礎能力の獲得も図ります。食事、更衣、入浴、排泄など日常生活動作がなるべく自分一人で出来るように、さらに保育園・幼稚園・学校といったそれぞれの社会での援助・指導をしています。
言語聴覚士は、口腔外科と耳鼻咽喉科で業務を行っています。口腔外科では、口唇口蓋裂術後の言語管理を、また耳鼻咽喉科では、聴覚検査、難聴児の聴こえと言語管理を行っています。さらに、いずれの科でも、言語発達遅滞、構音障害、吃音等の言語障害全般に対応しています。
心理検査や遊び、面接を通じて子どもの発達的、心理的な状況を把握します。その結果を医療スタッフと共有し協働しながら、個々の子どもに応じた心理社会的支援を行っています。ご家族のメンタルケアのために、カウンセリングをする場合もあります。
小児の眼科一般検査、斜視や両眼視の検査・訓練を行っています。視覚の発達のみならず、発達段階や環境に配慮した対応を心がけています。先天白内障などにはコンタクトレンズの装用練習を、視覚障害児には補助具の選定や指導、就学相談などを行います。
先天性疾患に対する医学的理解や遺伝学的検査の理解を支援します。遺伝に関連したさまざまな問題や不安を抱える方が、思いがけなかったり、複雑だったりする情報を自分なりに理解し、受けとめ、その人なりの状況適応ができるように関わります。
医療に関連する様々な体験の不安、恐怖等のストレスをその子なりの方法で乗り越えられるよう支援します。例えば、子ども自身が状況を理解し、これから起こる手術・検査・処置への心の準備ができるようにしたり、会話や遊びを通してその子らしく過ごせる時間を作ったりします。
小児医療部門
(内科系)
中央診療部門