「長く入院しています。子どもの発達のことが心配です。」 「今度退院しますが、学校や幼稚園にスムーズになじめるか、気になります。」 「小さいころからつらい手術や治療の繰り返し。こころになにか影響が残るのでしょうか」 「体は比較的順調ですが、なんとなく元気がなく、お友達ともうまくいっているのか心配です。」
長期の入院生活や、病気を抱えての学校や幼稚園、保育園の生活のなかで、子どもさんもお母さん、お父さんも、さまざまな場面で多くの戸惑いや心配があるかもしれません。発達や学習のこと、お友達関係のこと、そして、性格のことなど、子どもさんの成長、発達に関るご心配を、子どもさんともお会いしながら、ご家族とよりよい方向に向かうように一緒に考えていきます。体の回復とともに、こころも元気になることを応援します。
主に下記3つとなります。
いろいろな心理検査や知能・発達検査、面接や行動観察を通して、子どもさんの精神的、心理的な状態を理解します。
その結果に基づいて、ご家族への助言はもちろん、こころを診る医師、身体疾患の診療を担う医師、看護師、ケースワーカー、保健師、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、学校、保育士とも必要に応じて話し合いながら、子どものこころを守る診療が行われるように工夫していきます。
子どもさんによっては遊戯療法、箱庭療法などの心理治療を行っています。
入院中の子どもとそのご家族のメンタルケアを多職種と連携して行っています。
NICU、ICU、小児棟 では、各病棟担当の心理士が、医師・看護師、コメディカルスタッフとともに、子どもの心理・発達面のサポートをしています。
また、ご家族の不安の軽減のためにカウンセリングをする場合もあります。
まず、主治医の先生に相談し、子どものこころの診療科に紹介してもらってください。
私たちは、主に子どものこころの診療科の医師とチームを組んで動いています。
子どものこころの診療科は、子どもの成長発達に関わる問題を、身体的側面からだけでなく、精神、こころの面に着目して診ていきます。医師と心理士が一緒に診させていただくことで、子どもさんの心のさまざまな側面を把握することができます。
小児神経科にすでにかかっておられる方は、小児神経科の主治医にご相談の上、心理検査の予約をお取りください。
新生児科の発達外来で、発達検査、相談にこられた方は各心理士にご相談ください。
患者支援センターでも受け付けいたします。
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