尿道下裂とは、尿道の形成が未熟な状態で次のような障害の原因になります。
治療法は手術しかありません。手術名は 尿道下裂修復術 で、高度の手術手技が必要となります。
全身麻酔下で行います。まず、包皮や陰茎の屈曲となるつっぱり(索組織など)を剥離あるいは切除して陰茎の屈曲を治します。
それでも屈曲が強い場合は尿道と反対側(陰茎背側)を手繰り寄せて陰茎全体がまっすぐになるように矯正する場合もあります。
次に足りない尿道を形成します。尿道形成には尿道に成長する予定だった組織(尿道板)や包皮の一部を使用します。人工的な異物は使用しません。
最後に包皮の形を亀頭部が一部露出した状態に整え、終了します。術後は尿道にカテーテルを留置し(1~2週間)、排尿を管理します。原則的に陰茎屈曲の矯正と尿道形成を一回の手術で済ませる一期的修復術を採用しています。
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