診療記録及び診療情報を適切に管理し、そこに含まれる情報を活用することにより、医療の安全管理、質の向上及び病院の経営管理に寄与する専門的な職業です。
診療記録に含まれている情報は診療の継続、医療従事者の研究及び教育、病院経営、公衆衛生上大変重要です。その価値を最大限発揮させることができるよう公的な記録として管理します。
病院機能評価の基準では、退院患者さん2,000名につき1名の担当者の配置が望ましいとされています。具体的な業務内容は、電子カルテにおける運用整備や院内研修、診療記録に含まれている情報の収集・分類・加工・解析などを行います。
2009年の診療報酬支払制度(DPC/PDPS〈診断群分類別包括支払制度〉)の導入、2015年の医療事故調査制度施行、2016年のがん登録推進法施行により、診療情報管理士の業務範囲も以前より幅広くなっています。
2003年からは、診療情報管理士の英語表記をHIM (Health Information Manager)とし、国際的な活動を目指すことになりました。
1972年から(社)日本病院会が、基礎過程、専門課程各1年(計2年)の通信教育により、診療録管理士の養成を開始しました。
1996年に資格名称を診療情報管理士に変更し、四病院団体協議会((社)日本病院会、(社)全日本病院協会、(社)日本医療法人協会、(社)日本精神科病院協会)及び(財)医療研修推進財団で認定を行っています。
また、(社)日本病院会が認定した大学、専門学校(3年制以上)においても診療情報管理士の育成が行われており、2019年4月現在で23の認定大学と55の専門学校があります。
2005年より医療分野における幅広い知識と、資質の向上を図ることを目的に日本診療録管理学会において「診療情報管理士指導者」の認定が開始されました。2019年4月現在85名が認定されています。
小児医療部門
(内科系)
中央診療部門