
ファロー四徴症は、生まれつき心臓の構造に異常がある「先天性心疾患」の一つで、チアノーゼ性心疾患(血液中の酸素が少なくなり、唇や爪が青紫色になる病気)の代表的な疾患です。
ファロー四徴症では、肺へ流れる血液が少なくなるため、血液中の酸素が不足しやすくなります。そのため、
などの症状がみられることがあります。
また、「無酸素発作」と呼ばれる発作を起こすことがあります。急にチアノーゼが強くなり、ぐったりしたり呼吸が速くなったりする状態で、速やかな対応が必要です。
症状や心臓の状態に応じて治療を行います。
無酸素発作を予防するために内服治療を行うことがあります。また、肺へ流れる血液が少ない場合には、体肺動脈短絡術(シャント手術)を行い、酸素の多い血液を肺へ流れやすくすることがあります。
その後、適切な時期に心臓の異常を根本的に治す「心内修復術」を行います。
近年は手術技術や周術期管理の進歩により、ファロー四徴症の治療成績は非常に良好になっています。
心内修復術が無事に終了し、経過が順調であれば、多くのお子さんは健常児とほぼ変わらない学校生活や日常生活を送ることができます。運動や成長・発達も良好で、将来は進学や就職、結婚なども含めて幅広い人生設計が可能です。
一方で、手術によって病気が完全に終わるわけではありません。
成長や加齢に伴い、肺動脈弁逆流や右心室の拡大、不整脈などが生じることがあり、将来的に肺動脈弁置換術などの追加治療や再手術が必要となる場合があります。
そのため、手術後も定期的な外来受診や心エコー検査、心電図検査などを継続することが大切です。
ファロー四徴症と診断されると、多くのご家族が不安を感じられます。しかし現在では治療成績が大きく向上しており、多くのお子さんが元気に成長し、充実した生活を送っています。
私たちはお子さんの成長に合わせて長期的にサポートしてまいります。ご心配なことやご不明な点がありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
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