MENU MENU CLOSE CLOSE

調べる

診療科・部門のご案内

キービジュアル

完全大血管転位症(TGA)について

  • 完全大血管転位症(TGA:Transposition of the Great Arteries)は、生まれつき心臓から出る大きな血管の位置が入れ替わっている先天性心疾患です。血液中の酸素が十分に全身へ運ばれないため、生まれて間もない時期から治療が必要となることが多い「チアノーゼ性心疾患」の一つです。

    どのような症状がありますか?

    完全大血管転位症では、酸素の少ない血液が全身へ流れてしまうため、

    • 唇や爪が青紫色になる(チアノーゼ)
    • 元気がない

    などの症状がみられることがあります。

    出生直後から状態が不安定になることもあり、早期の診断と治療が重要です。

治療について

生まれてすぐの時期は、酸素を多く含む血液が体へ流れるように薬による治療やカテーテル治療を行うことがあります。

その後、根本的な治療として外科手術を行います。現在は「動脈スイッチ手術」が標準的な治療法となっており、本来の血液の流れに近い状態へ修復します。

手術成績について

近年は手術技術や集中治療の進歩により、完全大血管転位症の治療成績は非常に良好となっています。

多くのお子さんが安全に手術を受けることができ、成長後は学校生活や運動、日常生活を健常児とほぼ変わりなく送ることが可能です。

手術後の経過観察について

手術後も定期的な受診は大切です。

成長に伴い、肺へ向かう血管やその周辺が狭くなる「肺動脈狭窄」が生じることがあります。その場合には、カテーテル治療(バルーン拡張術やステント留置術など)が必要となることがあります。

また、心臓の機能や血液の流れを確認するために、心エコー検査や心電図検査などを継続して行います。

保護者の皆さまへ

完全大血管転位症は出生直後から専門的な治療が必要となる病気ですが、現在では治療成績が大きく向上しており、多くのお子さんが元気に成長しています。

手術後に追加治療が必要となる場合もありますが、適切な経過観察を続けることで、多くの患者さんが充実した学校生活や社会生活を送っています。

私たちはお子さんの成長を長期的に見守りながらサポートしてまいります。ご不安なことやご心配なことがありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

関連リンク