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小児の心室期外収縮(PVC)

心室期外収縮(Premature Ventricular Contraction:PVC)は、 心室から予定より早く電気刺激が発生する不整脈です。学校心臓検診で発見されることが多く、多くは良性ですが、 一部では心室頻拍や心機能低下を伴うことがあります。

学校心臓検診で見つかることの多い不整脈です

心室期外収縮は学校心臓検診で比較的よく見つかる不整脈です。

多くは経過観察が可能ですが、頻度が多い場合や連発する場合には 専門的な評価が必要となります。

心室期外収縮の検査

当科では以下の検査を組み合わせて評価します。

  • 12誘導心電図
  • ホルター心電図
  • 運動負荷心電図
  • 心エコー検査

特に運動負荷心電図は重要です。

運動中に不整脈が増加する場合には、カテコラミン誘発多形心室頻拍(CPVT)などの重症不整脈を鑑別する必要があります。

専門施設への受診が望ましい場合

  • 失神や動悸などの症状がある
  • 運動中に不整脈が増加する
  • 心室期外収縮が多い
  • 心室頻拍や連発を認める
  • 心機能低下を伴う
  • 先天性心疾患や心筋症がある
  • 家族に突然死の既往がある

心室期外収縮と心機能低下

心室期外収縮の頻度が高い状態が続くと、まれに「心室期外収縮誘発性心筋症」と呼ばれる心機能低下を起こすことがあります。

ホルター心電図で心室期外収縮の頻度が10%を超える場合には、定期的な心機能評価が推奨されます。

治療について

基礎心疾患がなく、症状や心機能低下を伴わない場合は経過観察となることがほとんどです。

一方で、症状が強い場合や心室期外収縮の頻度が高い場合には、β遮断薬やフレカイニドなどの薬物治療を行います。

薬物治療で十分な効果が得られない場合や、心機能低下を伴う場合には、根治治療としてカテーテルアブレーションを検討します。

当科の特徴

  • 小児循環器専門医・不整脈専門医による診療
  • 学校心臓検診後の精密検査に対応
  • 運動負荷心電図による運動誘発性不整脈の評価
  • 遺伝性不整脈や先天性心疾患との鑑別
  • 薬物治療からカテーテルアブレーションまで対応

Key Points

  • 小児の心室期外収縮の多くは良性です。
  • 運動負荷心電図は重要な検査です。
  • 頻度が高い、連発する、症状がある場合は専門施設での評価が必要です。
  • 心室期外収縮が多い場合は心機能低下の有無を定期的に確認します。
  • 必要に応じて薬物治療やカテーテルアブレーションを行います。

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