集中治療科

集中治療科

診療科概要

小児集中治療とは、おおよそ中学生以下の子どもが、外科系、内科系を問わず、身体のいろいろな機能がうまく働かなくなったきに、集中的に治療・看護を行うことです。そして、子どもができるだけ早く元の状態に戻ることを支援します。対象となる患者さんは、大きな手術(例えば心臓手術など)を受けられた子ども、病院の内外を問わず、病気や怪我などが原因で状態が悪くなった子どもなどです。

当センターは大阪府の重症小児診療の繋がりである「重篤小児患者受入ネットワーク」の拠点施設の指定を大阪府より受けました。したがって疾患や病態によらず、施設内の重症患者さんはもちろんのこと、他施設から紹介のあった重症患者さんの受入れを積極的に行うことが求められています。集中治療科では、幅広い疾患や病態に対応するために、すべての専門科と連携し、心と根拠のある医療を実践していきたいと考えています。

2019年現在、小児集中治療室(PICU)では、ステップダウンユニットを含む18病床にて、集中治療専門医9名を含む専属医師16名と他科からのローテート医師数名、および専属看護師約50名による24時間体制の診療を行っている、日本集中治療医学会認定専門医研修施設です。

救急外来

診療内容

周術期管理
○先天性心疾患(心室中隔欠損症、心房中隔欠損症、心内膜症欠損症、単心室、左心低形成症候群、総肺静脈還流異常症、ファロー四徴症、Ebstein奇形、完全大血管転位、大動脈離断症などの術前後の管理)
○小児外科(横隔膜ヘルニア、臍帯ヘルニア、消化管閉鎖、消化管穿孔・出血、漏斗胸、胆道閉鎖、気管無形成、固形腫瘍など)
○脳外科(脳腫瘍、頭蓋骨早期癒合症、頭部外傷など)
○整形外科(神経移植など)
○耳鼻科(気管切開術後など)
○泌尿器科(総排泄腔遺残など)
重症疾患の管理
○心肺停止蘇生後
○重症肺炎、ARDS(急性呼吸窮迫症候群)、気管支喘息、クループ症候群、急性喉頭蓋炎、喉頭軟化症、気管狭窄症など
○敗血症性ショック
○血液・悪性腫瘍疾患
○神経筋疾患
○急性脳炎・脳症、痙攣重積
特殊治療
ECMO(膜型人工肺)、脳低温療法、一酸化窒素吸入療法、窒素吸入療法、ヘリウム吸入療法、持続的血液浄化療法、腹膜透析、血漿交換など。

集中治療科ではその他、病棟や救急外来におけるコンサルテーションや蘇生処置、BLS、PALSなどの蘇生講習、呼吸器管理のコンサルテーション、地域の子どもたちのためのきっずセミナーなども行っています。

 

PICU

ECMO症例

診療実績 (2020年)

入室患者数
804
緊急入室数
309 (38.4%)
他施設からの搬送
66
心肺蘇生後の入室
10
人工呼吸
451
ECMO
11
脳低温療法
13
一酸化窒素療吸入法
81
窒素吸入療法
10
持続的血液浄化療法
39
腹膜透析
12
High Flow Nasal Cannula
219

診療科別入室患者

入室科の内訳(人)

他施設からの搬送数

PICU入室患者さんのPIM2スコアによる予測死亡率と実死亡率(ICU死亡)の比較

スタッフ紹介

ECMO症例

職名
医師名
資格
所属学会
主任部長
竹内 宗之
日本集中治療医学会認定集中治療専門医
日本専門医機構認定麻酔科専門医
日本呼吸療法医学会認定呼吸療法専門医
日本小児麻酔学会認定医
災害時小児周産期リエゾン
大阪大学医学部臨床教授
兵庫医科大学臨床教育教授
日本集中治療医学会(評議員)
日本麻酔科学会
日本呼吸療法医学会(評議員・機関紙「人工呼吸」編集委員会委員長)
日本小児麻酔学会(評議員)
日本小児科学会
日本小児循環器学会
日本小児救急医学会
日本小児集中治療研究会(理事長)
副部長
清水 義之
日本集中治療学会認定集中治療専門医
日本外科学会認定外科専門医
日本小児外科学会認定小児外科専門医
PALSプロバイダー
日本集中治療医学会
日本小児外科学会
日本外科学会
日本外科代謝栄養学会
日本静脈経腸栄養学会
副部長
籏智 武志
日本集中治療学会認定集中治療専門医
日本小児科学会認定小児科専門医・指導医
麻酔科標榜医
インフェクションコントロールドクター(ICD)
日本集中治療医学会
日本小児科学会
日本環境感染学会
副部長
稲田 雄
米国小児科学会認定小児集中治療専門医
米国小児科学会認定小児科専門医
日本集中治療学会認定集中治療専門医
日本小児科学会認定小児科専門医・指導医
日本呼吸療法医学会認定呼吸療法専門医
JPLSインストラクター
日本集中治療医学会
日本小児科学会
日本呼吸療法医学会
医療の質・安全学会
医長
文 一恵
日本集中治療学会認定集中治療専門医
日本小児科学会認定小児科専門医
日本周産期・新生児医学会認定新生児専門医
NCPR・PALSインストラクター
日本集中治療医学会
日本小児科学会
日本周産期・新生児医学会
医長
川村 篤

日本集中治療学会認定集中治療専門医
日本麻酔科学会認定指導医
日本専門医機構認定麻酔科専門医
日本小児麻酔学会認定医
日本心臓血管麻酔学会認定心臓血管麻酔専門医・指導医
日本呼吸療法医学会認定呼吸療法専門医
麻酔科標榜医
JATECプロバイダー

日本集中治療医学会
日本麻酔科学会
日本心臓血管麻酔学会
日本小児麻酔学会
日本呼吸療法医学会
医長
井坂 華奈子
日本専門医機構認定小児科専門医
PALS・JATECプロバイダー
日本集中治療医学会
日本小児科学会
日本小児救急医学会
医長
祖父江 俊樹

日本小児科学会認定小児科専門医・指導医

PALSインストラクター

日本集中治療医学会
日本小児科学会
日本小児循環器学会
日本小児循環器集中治療研究会
医長
谷口 昌志

日本集中治療学会認定集中治療専門医
日本専門医機構認定小児科専門医・指導医
日本救急医学会認定救急科専門医
麻酔科標榜医
臨床研修指導医
災害時小児周産期リエゾン
JATEC・JPTEC・MCLS・MIMMSプロバイダー

日本集中治療医学会
日本小児科学会
日本救急医学会
日本小児救急医学会
日本呼吸療法医学会
日本中毒学会
日本臨床疫学会
診療主任
赤松 貴彬







伊東 幸恵 日本集中治療学会認定集中治療専門医
日本小児科学会認定小児科専門医
呼吸療法専門医
PALSインストラクター
JATECプロバイダー
日本集中治療医学会
日本呼吸療法医学会
日本小児科学会
日本小児循環器学会
京極 都 日本集中治療学会認定集中治療専門医
日本専門医機構認定小児科専門医・指導医
日本集中治療医学会
日本小児科学会
日本麻酔科学会
日本呼吸療法医学会
島谷 竜俊

日本救急医学会専門医
日本集中治療医学会専門医
JATECインストラクター

日本救急医学会
日本集中治療医学会
日本呼吸療法医学会

奥村 純平 日本小児科学会認定小児科専門医
BLS・PALSプロバイダー
日本集中治療医学会
日本小児科学会
日本呼吸療法医学会
山田 浩平 PALSプロバイダー
日本集中治療医学会
日本小児科学会
日本小児救急医学会
森田 可奈子

PFCCSプロバイダー
PALSプロバイダー

日本小児科学会
日本集中治療医学会
日本小児救急医学会
日本小児麻酔学会
日本麻酔科学会

集中治療科 レジデント教育目標 2020年版

当院PICUの特色

10床の集中治療管理加算病床を中心に最大18床を管理します。治療方針や治療内容について主科と共に決定しており、朝夕2回のカンファレンスで密に連携を取っています。昼にはICUメンバーのみで詳細なカンファレンスを行い診療の質向上を目指しています。ICU外でも、救急外来での重症患者の診療、院内迅速対応システム(RRS)による病棟での急変患者対応、院内心肺蘇生のリーダーなど、病院全体の重症患者のケアに寄与しています。また、大阪府重篤小児患者受入ネットワーク拠点施設、小児救命救急センターに指定されており、大阪はもとより近畿圏内から紹介患者や救急患者をICUに受け入れています。
2020年6月現在、当科には15名の専属医師がおり、うち集中治療専門医が9名です。その他、麻酔科指導医、小児科指導医、呼吸療法専門医、救急科専門医、小児外科専門医、新生児専門医など様々な専門分野とバックグラウンドを持ったスタッフがそろい、お互いから学び合える環境になっています。

臨床に加え、学術的な活動にも注力しています (2019年度実績を参照) 。また、積極的にキャリアアップの支援を行っています。

2019年度実績

論文
16
和文
3
英文
13
依頼原稿
13
学会発表
21
国内学会発表
17
国際学会発表
4
講演
28


レジデント教育目標

当センターの集中治療科で研修することで、全国の小児集中治療室で即戦力として活躍できる医師に成長することを目標とし、また、最短で集中治療専門医受験資格を得られるよう指導します。具体的行動目標については2013年「日本集中治療医学会による集中治療教育プログラム」参照。
さらに、小児集中治療だけでなく、レジデント終了後の進路選択の幅をできるだけ広くするような教育を行います(多くのレジデントが当院での3ヶ月間の麻酔科研修を行います)。

業務内容

平日日勤は8時から16時半まで、当直業務は月平均で6-7回(うち週末2回)程度です。毎週水曜日に各人の研究進捗確認・木曜日に論文抄読会を行なっており、不定期でレジデント向け講義を行なっております。論文作成や学会発表や研究など学術的な活動も奨励しており、スタッフが丁寧に指導します。また、科研費により動物実験をしていることも当科の特色です。
勤務体系については、産休取得後に復帰した医師もおり柔軟に対応可能ですのでご相談ください。

募集対象

小児集中治療を学びたい、重症小児を救うために働きたいという意思のあるすべての方(成人集中治療や麻酔に従事され小児経験が全くない方も含め、広く門戸を解放しております)。

見学をご希望の方や就職希望の方はmtake(アット)wch.opho.jp(アットの部分を@に変換)までご連絡ください。

PICU研修体験記

詳しくは、こちらをご覧ください。