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診療科・部門のご案内

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集中治療科

診療科の概要

 当小児集中治療室(PICU)では、主に生まれてすぐの新生児から中学生くらいまでの幅広い年齢のお子さんの治療が行われていますが、時に成人の患者さんや妊婦さんの治療が行われることもあります。

 当科では、このような重篤な小児~成人患者さんに対し、24時間365日専門的な医療が提供できることを目指しています。実際に、大阪はもちろん、他府県からの各地域の基幹病院から緊急搬送された重症の肺炎やけいれん重積などを伴った小児患者、ウイルス感染症による重症化した小児例、心臓血管手術や小児外科手術をはじめとする大きな手術を受けられた方、そして最重症で緊急性の高い心肺停止などで救急搬送されたお子さんに対して、日々治療や看護が行われています。

PICU
PICU

 当センターは大阪府の「重篤小児患者受入ネットワーク」の拠点施設の指定を受け、2018年には小児救命救急医療センターとしての運用を開始しております。

 集中治療においては、集中治療医のみならず、各専門診療科、知識と経験のある看護師、臨床工学技士、薬剤師、理学療法士、管理栄養士など、それぞれがプロフェッショナルとして連携して診療にあたることが不可欠です。2025年現在、当PICUは後方病床を含む18病床において、集中治療科専門医を含むPICU専属医師12名に加えて、各診療科からのスタッフやレジデント、および専属看護師約60名により構成され、年間入室患者数は800人前後と、日本でも有数の体制を確保しています。

主な対象疾患

  • 循環呼吸管理を必要とする先天性心疾患
  • 急性脳炎・脳症、神経筋疾患の急性増悪
  • 重症肺炎、ARDS(急性呼吸窮迫症候群)、気管支喘息、クループ症候群、急性喉頭蓋炎、喉頭軟化症、気管狭窄症など
  • 重症外科疾患(腹部、胸部、脳神経、四肢、脊椎、泌尿器)
  • ショック、敗血症
  • 血液・悪性腫瘍疾患における重症化症例
  • 栄養、代謝救急疾患(先天性代謝異常を含む)
  • 循環・呼吸管理を要する侵襲の大きな手術の術後管理

特殊治療

ECMO(体外式膜型人工肺)、体温管理療法、一酸化窒素吸入療法、窒素吸入療法、持続的血液浄化療法、腹膜透析、血漿交換など。

集中治療科ではその他、病棟や救急外来におけるコンサルテーションや蘇生処置、中心もしくは末梢静脈カテーテルの留置、BLSPALSなどの蘇生講習、呼吸器管理のコンサルテーション、地域の子どもたちのためのきっずセミナーなども行っています。

集中治療科でのレジデント教育

当院でのPICU勤務

10床の特定集中治療室管理料1加算病床を中心に最大18床を管理します。治療方針や治療内容について各専門科の医師と共に決定しており、朝夕2回の全体カンファレンスで密に連携を取っています。昼にはICUメンバーのみで詳細なカンファレンスを行い教育および診療の質向上を目指しています。平日日勤は8時から16時半(勤務体系については、柔軟に対応可能ですのでご相談ください。) 当直業務は月平均で6-7(うち週末2)程度です。毎週火曜日に各人の研究進捗確認・木曜日に論文抄読会を行なっており、不定期でレジデント向け講義を行っております。

2026年4月現在、当科には12名の専属医師がおり、うち集中治療科専門医が4名です。当科の特徴として麻酔科学と小児科学のそれぞれの得意領域を発揮し、ベストな集中治療を目指すことが挙げられます。実際、麻酔科専門医、小児科専門医、呼吸療法専門医など様々な領域の専門医資格とバックグラウンドを持ったスタッフがそろい、お互いから学び合える環境になっています。

臨床に加え、学術的な活動にも注力しています。積極的にキャリアアップの支援を行っています。

当科で習得できるスキル

  • 幅広い年齢層と多岐にわたる重症疾患の管理能力

    新生児症例を含む小児から成人まで、年間800人前後の多くの症例数を経験できます。脳炎、心筋炎などの最重症小児救急疾患や、先天性心疾患や大きな手術の術後など、ここでしか出会えない多彩な症例を通じ、小児重症患者の全身管理能力が磨けます。

  • 高度で専門的な集中治療の実践スキル

    本邦のPICUの中でも常に5本の指に入る人工呼吸管理件数を誇り、ECMOや持続的血液浄化療法などの高度な特殊治療も経験可能です。実践的な環境で、現場で生きる手技をしっかりと習得できます。

  • 多職種・多科との密な連携とチーム医療の実践

    医師、看護師、臨床工学技士、理学療法士、薬剤師、管理栄養士など、多職種のプロが連携して診療にあたる活気ある現場です 。朝夕の全体カンファレンスで知識を共有し、チーム一丸となって最善を尽くす医療が日々行われています。その連携スキルは臨床医師のキャリア形成の中で必須です。ぜひ当PICUで経験してください。

  • 他科ローテートによる総合的な小児科や麻酔科医療の習得
    「集中治療以外にももっと深く学びたい」という意欲も応援します。希望によって数か月から半年の麻酔科、循環器内科や新生児科などへのローテートも柔軟に対応します。特に、麻酔科とは緊密に連携しており、希望する医師のお互いのローテートを基本としています。専門の枠を超え、あなたらしい理想の医師像をここで形にするチャンスです。

  • 最短での専門医取得と充実した学術・キャリア支援

    最短で集中治療専門医受験資格を得られるよう指導します。毎週の論文抄読会などの学術活動やキャリアアップ支援も充実しており、臨床現場での実践と学会発表、論文などの学術、その両方をがんばっています。そして、当科出身の医師は全国の有数の施設でスタッフ医師として活躍中です!
    国立循環器病研究センター集中治療部、九州大学病院小児救命救急センター、松戸市立総合医療センター小児集中治療科、淀川キリスト教病院小児科、鹿児島市立病院小児科、大阪大学医学部付属病院集中治療科、大阪けいさつ病院集中治療科

小児集中治療に興味のある医師のみなさまへ

小児集中治療を学びたい、重症小児を救うために働きたいという意思のある医師のみなさまに対して、随時見学や働き方の相談を承っております。(成人集中治療や麻酔に従事され小児経験が全くない方も含め、広く門戸を解放しております)

希望の方はyshimizu(アット)wch.opho.jp(アットの部分を@に変換)までご連絡ください。

関連リンク

入室患者内訳

1. 年間入室数

診療科別入室患者

外科、内科疾患幅広く受け入れています。当PICUは日本でも有数の症例数です。

2. 入室例の年齢内訳

診療科別入室患者

新生児症例から20歳以上の成人例まで(大部分は15歳未満の小児例)、幅広い年齢層に対応しています。

3. 救急隊、他院からの重症例の受け入れ

診療科別入室患者

救急・総合診療科をはじめ各診療科と協力し、多くの重症小児を受け入れています。

4. 手術後入室症例

診療科別入室患者

内科重症例のみならず、先天性心疾患や小児外科疾患などを含む、多くの外科疾患手術後の循環呼吸管理も行っています。

5. 入室患者の専門科別の内訳

診療科別入室患者

循環器内科、心臓血管外科、小児外科、脳神経内科、口腔外科、救急・総合診療科で多くを占めますが、非常に幅広い専門科疾患にかかわる重症例を受け入れています。

ICU治療実績

1. PIM2予測死亡率(平均値)と実死亡率の推移

診療科別入室患者

予測死亡率より常に低い実死亡率を達成しています。

2. 人工呼吸管理数

診療科別入室患者

本邦PICUの中でも常に5本の指に入る管理症例数を誇ります。

2024年の人工呼吸日数の中央値は2日、平均値は4.96日となっています。

3. ICU在室日数

診療科別入室患者

平均ICU在室日数5.7(中央値は2)

4. ECMO管理数

診療科別入室患者

主に心臓血管外科医師、循環器内科医師や臨床工学技士と協力しながら、新生児から成人体格まで、幅広いECMOの管理を行っています。

5. 血液透析数(血漿交換含む)

診療科別入室患者

ECMOと同様、主に腎代謝科医師や臨床工学技士と協力しながら、新生児から成人まで幅広く行っています。

6. 体温管理療法(Targeted Temperature Management: TTM)

診療科別入室患者

脳神経内科医師の協力のもと、脳炎、脳症などの重症神経疾患を含め、概ね20件前後のTTMを施行しています。

スタッフ紹介

  • 清水 義之

    主任部長

    清水 義之
    所属学会・資格など 日本集中治療医学会認定集中治療科専門医 日本外科学会認定外科専門医 日本小児外科学会認定小児外科専門医 日本病院総合診療医学会認定医 日本小児救急医学会代議員 日本臨床栄養協会評議員 兵庫医科大学臨床教育教授 日本外科代謝栄養学会
  • 川村 篤

    副部長

    所属学会・資格など 日本集中治療医学会認定集中治療科専門医 日本麻酔科学会認定指導医 日本専門医機構認定麻酔科専門医 日本心臓血管麻酔学会認定心臓血管麻酔専門医・指導医 日本小児麻酔学会認定 小児麻酔認定医 日本呼吸療法医学会認定呼吸療法専門医 麻酔科標榜医 JATECプロバイダー 日本呼吸療法医学会代議員 日本心臓血管麻酔学会評議員 日本集中治療医学会 日本麻酔科学会 日本小児麻酔学会
  • 井坂 華奈子

    副部長

    所属学会・資格など 日本専門医機構認定小児科専門医 PALS・JATECプロバイダー 日本集中治療医学会 日本小児科学会 日本小児救急医学会
  • 祖父江 俊樹

    副部長

    所属学会・資格など 日本専門医機構認定小児科専門医・指導医 小児循環器専門医 PALSインストラクター 日本集中治療医学会 日本小児科学会 日本小児循環器学会 日本小児循環器集中治療研究会
  • 赤松 貴彬

    副部長

    所属学会・資格など 日本集中治療医学会 日本小児科学会
  • 林 賢

    医長

    所属学会・資格など 日本専門医機構認定小児科専門医・指導医 日本集中治療医学会認定集中治療科専門医 PALS/PFCCS/NCPRプロバイダー JATECインストラクター 小児慢性特定疾患病指定医 日本小児科学会 日本小児循環器学会 日本集中治療医学会 日本小児循環器集中治療研究会 日本胎児心臓病学会 日本外傷診療研究機構
  • 中村 さやか

    医長

    所属学会・資格など 日本集中治療医学会認定集中治療科専門医 日本麻酔科学会認定麻酔科専門医 日本集中治療医学会 日本麻酔科学会
  • 西垣 厚

    診療主任

    所属学会・資格など 医学博士  専門医機構認定麻酔科専門医 麻酔科標榜医 日本小児麻酔学会認定小児麻酔認定医 日本心臓血管麻酔学会認定心臓血管麻酔専門医 日本周術期経食道心エコー認定医 PFCCS プロバイダー JRACE PADI AOW 日本麻酔科学会 日本小児麻酔学会 日本心臓血管麻酔学会 日本緩和医療学会 日本集中治療医学会日本集中治療医学会
  • 郷間 瑞輝

    所属学会・資格など 日本専門医機構認定小児科専門医 PALSプロバイダー 日本小児科学会 日本集中治療医学会 日本小児集中治療研究会 小児循環器集中治療研究会
  • 西野 遥

    所属学会・資格など 日本専門医機構認定小児科専門医 日本小児科学会 日本集中治療医学会 胎児心エコー認証医
  • 加藤 周

    所属学会・資格など 日本小児科学会 日本集中治療医学会
  • 国本 一輝

    所属学会・資格など 日本小児科学会認定小児科専門医 日本小児科学会 日本集中治療医学会
  • 豊澤 摩耶

    所属学会・資格など 日本小児科学会認定小児科専門医 日本小児科学会 日本集中治療医学会
  • 竹内 宗之

    顧問

    竹内 宗之
    所属学会・資格など 日本集中治療医学会認定集中治療専門医 日本専門医機構認定麻酔科専門医 日本呼吸療法医学会認定呼吸療法専門医 日本小児麻酔学会認定医 災害時小児周産期リエゾン 日本集中治療医学会(理事) 日本麻酔科学会 日本呼吸療法医学会(理事長) 日本小児麻酔学会(評議員) 日本小児科学会 日本小児循環器学会 日本小児救急医学会 日本小児集中治療研究会(理事長)
  • 権守 延寿

    所属学会・資格など 日本小児科学会認定小児科専門医 日本集中治療医学会認定集中治療専門医 日本小児科学会認定出生前コンサルタント小児科医 小児慢性特定疾患指定医 PALSプロバイダー NCPRプロバイダー 日本小児科学会 日本小児循環器学会 日本集中治療学会 日本先天性心疾患インターベンション学会 日本小児循環動態研究会 日本胎児心臓病学会