腎臓の組織の一部を採取し、顕微鏡で直接観察する検査です。経皮的腎生検では背中からボールペンの芯程度の太さの針を腎臓に刺して組織を採取します。この操作は超音波装置で針が腎臓に当っているかどうかを観察しながら行います。局所麻酔(あるいは全身麻酔)や鎮痛剤を用いることで痛みは十分に軽減されます。検査に伴う背中の傷は長さ5mm半程度ほどの切り傷で、ほとんど跡は残りません。消毒や麻酔などの処置を全て含めて1時間以内に終了します。
1~2歳以下のお子さんや全身状態が悪い場合は針生検ができないことがあります。その場合に全身麻酔のもと、泌尿器科や外科の先生にお願いして、腰あるい は背中の部分にメスを入れて腎臓を直接見ながら組織を採取する方法(開放腎生検)で腎生検を行うことがあります。
腎臓の組織の一部を採取し、顕微鏡で直接観察する検査です。経皮的腎生検では背中からボールペンの芯程度の太さの針を腎臓に刺して組織を採取します。この操作は超音波装置で針が腎臓に当っているかどうかを観察しながら行います。局所麻酔(あるいは全身麻酔)や鎮痛剤を用いることで痛みは十分に軽減されます。検査に伴う背中の傷は長さ5mm半程度ほどの切り傷で、ほとんど跡は残りません。消毒や麻酔などの処置を全て含めて1時間以内に終了します。
腎生検では“出血”と“感染”が主な合併症です。
出血は血腫または血尿としてあらわれます。
検査の針を体内へ押し込む時に皮膚に存在する菌を一緒に入れてしまったり、腎生検後に傷口が不潔になることによって起こります。針を刺す部位は一般の手術に準じた入念な消毒を行い、検査器材も手術道具と同様の滅菌処置をしています。また検査の直前に抗菌剤の投与を行うことで、感染を予防しています。
非常にまれ(0.5%以下)ですが、これまでに報告されたことのある合併症には次のようなものが含まれています。
腎生検に用いた薬で薬剤アレルギーを生じることがあります。麻酔薬や抗生物質などの薬剤アレルギーが心配(家族や親戚にそういう方がいらした、以前かかりつけ医に言われたことがあるなど)の方は申し出てください。
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