胸部、腹部や骨のX線写真を撮影する検査です。
胸部撮影は息を吸って、肺に空気がたくさんはいった状態の時に撮影を行います。新生児・乳幼児等の息を吸って息止めがうまくできない患者さんの場合は、胸やお腹の動きを見ながらタイミングを見て撮影します。骨の撮影は全身を対象としています。立位や坐位、臥位など、いろいろな体位で撮影します。
正確な体位の写真を撮るために、撮影部位をしっかり固定します。この時に、お子さんが大きな声で泣く事がありますが、私たちにとって、泣き声は最も大切なバイタルサインの一つです。
部屋のデザインは「お子さんが楽しく撮影出来るように」をコンセプトとしており、賑やかな壁の模様にしたり、部屋を暗くしたときに天井いっぱいに花火が映し出されたり、お子さんが怖がらないようにいろんな工夫がされています。お子さんも、付き添いのお母さんにも喜んで頂いています。
歯科撮影室では主にパノラマ撮影、規格撮影を行います
上・下顎全歯を一枚の写真にパノラマ像として写します。約10秒かけて装置が頭のまわりを一回転します。撮影時間が長いので、お子さんの協力が無ければ検査は出来ません。
歯科矯正でよく利用される撮影法で、歯牙、顎顔面、及び頭部の発育状況を、X線写真で計測して診断します。計測のための正確な像を得るため、左右の耳の穴に固定具を入れて撮影を行います。固定具の入った状態で、無理に動くと怪我の原因になりますので、協力が無ければ出来ない検査です。
DRとはDigital Radiographyの略で、デジタル化されたX線写真のことです。このDRを応用し、体の広い範囲を一度に撮影できるようにしたのが長尺DR撮影です。当院では主に頸椎から腰椎までの全脊椎、骨盤から足底までの全下肢での撮影に使用しています。長尺DR撮影は、撮影時に静止が難しい小さなお子さんや、長時間立てないような方にでも、短時間で撮影が可能となり、患者さんの負担を軽減できるのが特徴です。この装置は各部屋1台ずつ計2台設置されており、日々稼働しています。
小児医療部門
(内科系)
中央診療部門