造影検査では、低線量のX線を連続的に照射できるX線透視装置を使用して、動画で検査を行います。
その際、造影剤と呼ばれる X 線でよく写る薬を体の中に入れて検査を行います。造影剤が体の中を流れていくことで、臓器の形態的な異常や、機能の良し悪しを調べることが出来ます。
造影剤には硫酸バリウム製剤や水溶性ヨード系造影剤を使用します。ヨードアレルギーのある方は申告してください。
体の中に入った造影剤は尿や便と一緒に排泄されるため、検査後は水分をたくさんとるようにしてください。
消化管の検査は口から食道・胃・十二指腸などを検査する上部消化管検査と、肛門から直腸・大腸などを検査する下部消化管検査があります。造影剤は専用のチューブを使って体の中に流し込みますが、上部消化管検査では口から直接造影剤を飲む場合もあります。造影剤が消化管にしっかりと付着するように体位変換を行ったり、圧迫を行うこともあります。
誤って電池や金属製のおもちゃなどを飲み込んだとき、先にマグネットを装着したチューブを利用して取り出すこともできます。
当センターで最もよく行われる検査は、排尿時膀胱尿道造影(VCG)です。
尿道の形態や、膀胱から尿管・腎臓への逆流がないかを調べるため、排尿時の様子を検査します。膀胱内には尿道からチューブを挿入して造影剤を満たします。
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