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唇裂口蓋裂に伴う症状

唇裂口蓋裂の患者さんにはいろいろな症状があります。

1.哺乳障害

口蓋裂では吸う力が非常に弱く、そのためミルクを飲む時間が長くかかります。

2.咀嚼、嚥下障害

口蓋裂や歯並びが悪くなったりするために、うまく噛めなかったりする場合があります。

3.言葉の障害

口蓋裂のために軟口蓋によって咽頭を閉鎖すること(鼻咽腔閉鎖機能)ができずに、鼻から息が漏れるために起こります。治療を受けなかった場合 はパ行、タ行、カ行、サ行などの発音が上手くできません。また口蓋裂児特有の言語の障害が長く残ることがあります。

4.歯並びの問題

歯が先天的に欠損したり、上あごの歯並びが悪くなったりします。

5.顎、顔面の発育の問題

手術の影響で上あごの発育が悪くなることがあります。 上あごの発育が悪くなると、下あごが上あごよりも前に出るいわゆる受け口の状態になります。 当科では、上あごへの影響を最小限に抑える手術法を考案し実施しています。

6.中耳炎にかかりやすい

口蓋裂児では中耳炎にかかりやすくなります。

7.精神的心理的障害

8.合併症

唇裂口蓋裂の患者さんの内、15~20%の患者さんが他の病気(心臓疾患等)を合わせて持っていることがあります。

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