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哺乳障害とホッツ床

赤ちゃんがミルクを飲む時は、舌と上顎とで乳首をつぶすと同時に(圧迫動作)、吸引し(吸啜動作)ミルクを飲んでいます。
口蓋裂患児の場合、鼻咽腔閉鎖ができないために吸啜運動が非常に弱くなります。また、口蓋の裂へ乳首がはまり込み、上手く乳首を圧迫できないこともあります。 このような理由から口蓋裂患児には哺乳障害が現れます。

ホッツ床とは、柔らかい樹脂で作った入れ歯のような、上顎にはめるプレートです。
上顎の型を取ってその子に合ったものを一つずつ丁寧に作ります。
ホッツ床は以下のような目的で装着します。

1.哺乳の改善

ホッツ床を装着し上顎の前方部をふさぐ事によって、人工乳首を上手く圧迫することができるようになります。

2.ゴム乳首による潰瘍形成の予防

口蓋裂患児では哺乳の際、人工乳首が口内に露出した鼻の粘膜にあたり、潰瘍を形成易くなります。ホッツ床を装着すると潰瘍形成を防ぐことができます。

3.術前の顎矯正

ホッツ床を装着することによって上顎の発育方向を誘導し、より良い形の上顎を作ります。

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